時代のキーワードは健康寿命
健康寿命とは
WHO(世界保健機関)が提唱する健康寿命の定義は、「健康上問題がなく自立して日常生活を送ることができる期間」のこと、つまり健康寿命が尽きると要介護の暮らしになるという意味です。
2016年の日本人の健康寿命は男性約72歳、女性約74歳です。寿命が尽きる平均寿命は男性約80歳、女性約86歳ですから、日本人の人生の終末は、男性は約8年間、女性は約12年間、家族や誰かの介護で暮らすことになっているということです。
ちなみに、明治時代の日本人の平均寿命は40代前半、男女共50歳を超えたのは、戦後まもない1947年のこと。75歳を超えたのは、バブル景気の始まりで1986年です。現在はついに80歳を超えるまでになりました。
日本人は平均寿命も健康寿命も、世界トップレベルの医療技術と医療保険制度の充実などの理由に、短期間で飛躍的に延びたということになります。
国が負担する介護費用は10兆円を超えており、また、要介護の家族を抱える家庭の家族の経済的精神的な負担も甚大です。健康寿命を延ばさないと、国も家庭も個人も崩壊します。
健康寿命が尽きると・・・・・家族の生活は一変する!
寿命が尽きるということは、残された家族にとって悲しい別れはあってもその後の負担はありません。しかし、健康寿命が尽きるということはまさに健康の死、要介護の暮らしになることですから、家族や他人の支えが必要です。それも約10年間続くのです。また、それを支える家族の負担は大きく、家族の生活は一変してしまうことになるのです。
国や自治体の保障には限界があり、良好な家庭も崩壊する恐れがあるということです。また、国も増え続ける高齢者の介護費、医療費の負担も甚大で国の財政破綻の恐れもあります。
この恐れが潜在的に、日本全体に広がっている現実が、高齢社会の暗い閉塞感を生んでいるように思えます。だから、健康寿命延伸は日本の国家的要請なのです。
当協会は、その要請に応えて、日本で生まれ世界で娯楽のツールとして広がったカラオケを、健康寿命延伸に有効なノウハウを営業形態にした新しいカテゴリーの「カラオケハウス」を全国に広げて、「国民総カラオケ社会」が実現することで、高齢社会の日本を明るく元気にする一助になることを目指しています。